翻訳会社が教える見積り時に抑えるべき5つのポイント

はじめて翻訳の見積りをとろうと思った際に、どんな情報を準備しておくべきか迷ったことはありませんか?
今回は、テキスト翻訳の見積りを行う際に検討しておくべき5つのポイントをお伝えします。

1.翻訳言語

まずはもちろん、翻訳する言語のペアを明らかにしておきましょう。

使われる地域により微妙に差異のある言語の場合、翻訳会社が発注する先の翻訳者さんも異なってきます。
翻訳語の訳文の中で使われる語句や表現も異なる可能性があるため注意が必要です。

特に注意すべきケースとして以下のものが考えられます。

英語:アメリカ英語か?イギリス英語か?

もし、アメリカ英語かイギリス英語か明確に分ける必要があればそれを伝えましょう。
どちらの英語になるかによって、微妙に言い回しや使う表現が異なってきます。

スペイン語:南米スペイン語か本場スペイン語か?

こちらも南米で使われているスペイン語か、本場スペインのスペイン語かで異なってきます。
訳文の使用用途を基に、どちらが求められるか明確にしておく必要があります。

中国語:簡体字か?繁体字か?

中国語に関しても主に大陸で使われる簡体字か、台湾などで使われる繁体字なのかを明確にする必要があります。
繁体字でも香港で使われているものと台湾のそれとは微妙に異なります。
繁体字とわかっている場合でも、訳文をどちらの地域の方に見せるか考えておきましょう。

翻訳会社の強みを見極めよう!

「翻訳会社」と一言で言っても、各社が強みを持っている言語は異なります。
メジャーな中国語や英語の翻訳でない言語を含む場合、その言語をもっとも得意としている会社にお願いしたいものです。
(ちなみにインジェスターではベテランネイティブ社員がいる韓国語や英語、現地オフィスを持つ中国語・インドネシア語の翻訳に特に強みをもっています)

2.希望納期

翻訳でも「希望納期」は明らかにしておきましょう。

非常に短納期案件の場合、どうしてもコーディネーションの負荷が多くかかります。
(進行中の他案件に割り込み、翻訳者さんの手配を行う必要が出てくるため)
ボリュームと納期の関係によっては、複数の翻訳者さんを手配する必要が出てきます。

インジェスターでも、標準納期より短い日数での納品をご希望の際は「特急料金」という形で
追加のお金を頂戴するケースがあります。

こうしたことも想定し、たとえば翻訳会社と新規にお付き合いをはじめられる場合、
料金だけでなく「標準納期」についても質問しておくと良いかと思います。

3.ボリューム

3つ目はご発注予定のボリュームです。
「ボリューム」が意味するものは、文章(テキスト)翻訳のケースですと

  • 文字数(日本語・中国語→その他言語の場合)
  • 単語数(英語その他欧米言語→外国語の場合)
  • となります。

    翻訳のお見積りをお出しする場合、一般的には原語の文字数/単語数を基に算出します。
    (「訳仕上がり」の文字数でお見積りするケースもあります)
    そのため、事前にそうしたボリュームが分かっていると話が早く進むかと思います。

    文字数や単語数はWordに張り付けることで概算を算出できるので活用してみて下さい。

    4.テキスト内容(専門性)

    「文章がどのような内容のものか?」も事前にお聞きしておきたいポイントです。
    特に、注意が必要なのは専門性の高い文書。

    テキスト翻訳で専門性の高い文書というと、例えば以下の分野があげられます。
    ・特許
    ・医療
    ・技術
    ・契約書・法律文書etc

    こうした文書の翻訳には、単に語学力だけでなく専門知識や経験が求められます。
    各々の翻訳会社もそれぞれ得意分野を持っている場合が多いです。
    (「得意分野×得意言語」が各々の翻訳会社を特徴づけているともいえるでしょう)

    見積りする際は、Webサイト等でその会社がどういう分野に強みを持っているか、調べておくとよいかもしれません。

    また、上記のような専門的なテキストの翻訳は当然、平易なものより料金はあがります。

    5.訳文の要求レベル・翻訳の目的

    翻訳語の訳文について、どの程度のレベルを求めているかも考えておくとよいかもしれません。

    たとえば同じ文章を翻訳する場合でも
    ・契約書や外交文書のように、一語の非常に微細なニュアンスまで気を使う必要がある
    のと
    ・細部もあるがとりあえず大まかな内容が理解できればよい
    というレベルでは同じ翻訳といえども、やはり異なってきます。

    また、文章の利用目的や使用するシチュエーションにより訳文に使う語句や表現も変わってきます。
    「訳した文章をどのようにどう使うのか?どのぐらいのレベルでの翻訳を求めるのか?」
    を明確にして、お伝えすると良いと思います。

    まとめに

    弊社なりにお見積り前に抑えておいて頂きたいポイントを列挙しました。

    こうしたポイントを前もって押さえておくことで発注する側も
    ・翻訳会社とのコミュニケーションコストを抑えられる
    ・双方での誤解や勘違いを減らせる
    かと思います。

    また、私たちのような翻訳会社の側にとっても、
    具体的なイメージが固まっていらっしゃるお客さまに対しては、色々なご提案ができるようになります。
    「ここを工夫することで翻訳費用を抑えられます」といったことをお伝えすることで
    お客さまのご満足度を高めるお手伝いができます。

    ぜひ参考にしてみていただければと思います。

    なお、テキスト翻訳の見積りなどについては以下の記事もぜひご覧ください。

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